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■7月20日(土)、海の日。
昨年に引き続き、上野哲路さんをお招きして、ディジュリドゥ演奏会を開いた。会場となったのは、高山文化会館のピアノ練習室。今年はディジュリドゥ演奏会と名付けたものの、内容は昨年に比べ、ぐっと濃い。
すぎもとまさこさん(元四国放送ラジオのパーソナリティ)によるナレーション、ピアノとのコラボレーション(最近は、セッションとは言わないらしい)、もちろん、ディジュリドゥ単体による演奏も。
印象的だったのは、ピアノとの合奏だ。背景にはピアノ演奏者の岩村亮さんが、オーストラリアで撮ったスライドが流れる。オーストラリアの乾いた大地、枝を垂らしたユーカリの樹々、そして変化する雲と青い空。乾いた空気が、地平線や物体の輪郭をくっきりと浮かび上がらせる。
ディジュリドゥの音色は、太古の記憶を想い出させる。高度に洗練された西洋音楽にはないあいまいさや泥臭さがある。このあたりが、「癒しの音楽」として持て囃される一因なのかもしれない。
ピアノとの合奏では、その違いが明らかとなった。
ディジュリドゥのあいまいな音色と、ピアノのくっきりとした明快な調べ。ピアノがリードしながら、ディジュリドゥが後を追う。
絵でいえば、ディジュリドゥはグラデーション(ぼかし)の抽象画、一方、ピアノは輪郭線を描くデッサンのような具象画である。その2つの混ざり具合が楽しい。
昨年も聴きに来て、体験ディジュリドゥで見事に音を出した板橋悠斗くん(小学5年生)は、昨年、上野さんから貰ったプラスチックパイプのディジュリドゥを持って、お母さん、妹さんと今年も参加してくれました。お母さんの安喜子さんが、感想を送られてきました。
『一年ぶりに生演奏を聞くことが出来てたのしかった。その一方で、去年よりリラックスして聴けたのか、ねむくなってしまったそうです。ディジュリドゥの名前の由来も面白かった。ぜひ、アボリジニーの方々にも会って見たい。でも、昆虫を食べるのは勘弁してほしいなー。オーストラリアの風景とディジュリドゥの生演奏で、心は完全にオーストラリアの大地に飛んでいってしまったようです。
下の子供(娘)はナーブルウィンブルウィンが怖くて怖くて、あの曲が始まると耳をふさぎます。名前を聞いただけで怖くて、手を握ってもらわないといられないくらいで、今回も大変でした。
以上が、本人たちの感想です。』
『一見、不思議な組み合わせのピアノとの共演ですが、ネイティブ(?)オーストラリアのイメージをかき立てられた気がします。
ディジュリドゥは、普段私たちが持っているオーストラリアのイメージとは違ったオーストラリアの魅力を教えてくれるものだと思います。』
もう一人、ネットで演奏会のことを知り、はるばる金沢からやってきた砂原江里子さんの印象。
『ちょっと遅れてしまいましたが、演奏会行きましたよ。久々に生で聞いたデイジュは最高でした。今まではジャンベとかのセッションしか聴いたことがなかったけど、ピアノとの組み合わせもまた全然違った感じがしてよかったです。
聴きに来られた方も幅ひろい年齢の方が集ってて、なんかほのぼのとしていい感じでした。
私の住まいは金沢の山の方です。すごい田舎ですがデイジュを吹くには最高の環境で
す。金沢もなかなかいい所ですよ。演奏会では本当にありがとうございました。』
■7月21日(日)
宮川朝市べりの河川敷を会場に、午前10時から演奏会を開いた。
前夜と違い、会場は屋外である。夏休みとなった朝市には、たくさんの観光客の人たちが詰めかけている。河川敷は、川風が涼しい。
この日は、ピアノに替って川音が伴奏者。演奏者の背景は、刻々と変わる。川の流れ、雲、木漏れ日、雲、鳥、そして白い洗濯ものが、風に揺れる。
連続しての演奏は、45分ほどで終った。上野さんは、【初めての川原での演奏は気持ちよかった】と語っていた。
2日間を通しての聴衆は、100人ほど。来年は当協会設立20周年の記念の年である。ディジュリドゥとピアノのコラボレーションという新しい試みに、アボリジニーの人たち(オーストラリアの先住民、ディジュリドゥを音楽として演奏してきた)も好意的という。
今回の成功を受け、20周年を記念して、もっと大規模の演奏会も視野に入ってきた。
7月20日に梅雨明けした高山の町に、ほら貝の音色にも似たディジュリドゥは、夏休みの幕開けを告げる合図ともなったようだ。
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